オモシロい本を見つけましたよ。
「考現学入門 今 和次郎 著 (ちくま文庫)」
職場で捨てられそうになっていた本でした。
ぷりこが拾ってきました。(ちゃんと許可を得て持って帰りましたよ)
あ、作者は「いまわ じろう」じゃなくて、「こん わじろう」って読むんだって。
この本、目次を一目見てとりこになりました。
たとえば、
「洋服の破れる個所」とか、「女の頭」とか。
「下宿住み学生持ち物調べ」っていうのもありました。
他にも興味深い目次だらけでした。
これだけでもハイセンスなお笑いカテゴリーに属しそうな読み物ですが、
作者の今さんは、いたって真剣に分析・解説しているのであります。
そしてシュールな図も盛りだくさんでした。
たとえばこんなカンジ↓
(図5 カケ茶碗<1> P298 より)
お茶碗がどのようにカケているかを、ひたすらスケッチしてあります。
そして真剣に考察してあります。
この本は1987年に第一刷発行 と記されてありますが、
本文自体は1920年代~1940年代に書かれたものが中心で
かなり古い作品みたいです。
確かに文中に出てくるコトバは昔の地名や道具、文化などばかりで
途中、「?」と思う箇所も多々あります 笑
しかし文章がとてもオモシロいのです。
クセのある独特の表現といいますか、なんとも個性的な文章です。
私の大好きな宮沢章夫さんを彷彿させる文体と思われます。
だからぷりこのオモシロセンサーが働いたのだと思われます。
まだ読み始めたばかりですが、続きが楽しみなぷりこなのでありました。
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