2010年7月3日土曜日

読書の梅雨

オモシロい本を見つけましたよ。



考現学入門  今 和次郎 著 (ちくま文庫)



職場で捨てられそうになっていた本でした。

ぷりこが拾ってきました。(ちゃんと許可を得て持って帰りましたよ)


あ、作者は「いまわ じろう」じゃなくて、「こん わじろう」って読むんだって。




この本、目次を一目見てとりこになりました。

たとえば、

洋服の破れる個所」とか、「女の頭」とか。

下宿住み学生持ち物調べ」っていうのもありました。

他にも興味深い目次だらけでした。



これだけでもハイセンスなお笑いカテゴリーに属しそうな読み物ですが、

作者の今さんは、いたって真剣に分析・解説しているのであります。

そしてシュールな図も盛りだくさんでした。


たとえばこんなカンジ↓



 (図5 カケ茶碗<1> P298 より)

お茶碗がどのようにカケているかを、ひたすらスケッチしてあります。

そして真剣に考察してあります。




この本は1987年に第一刷発行 と記されてありますが、

本文自体は1920年代~1940年代に書かれたものが中心で

かなり古い作品みたいです。

確かに文中に出てくるコトバは昔の地名や道具、文化などばかりで

途中、「?」と思う箇所も多々あります 笑


しかし文章がとてもオモシロいのです。

クセのある独特の表現といいますか、なんとも個性的な文章です。


私の大好きな宮沢章夫さんを彷彿させる文体と思われます。

だからぷりこのオモシロセンサーが働いたのだと思われます。



まだ読み始めたばかりですが、続きが楽しみなぷりこなのでありました。

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