【2010年 日本/カナダ 映画 109分】
先日観に行ってきました。
監督は「バーバー吉野」「かもめ食堂」「めがね」の萩上さんという方。
ついでにも「プール」も観ているぷりこは
何が何でもこの作品も拝まねば!と思っておりました。
今までの作品で共通しているのは、もたいまさこさんが出演されていることと、
ものすごく美味しそうなお料理が出る、ということ。
(「バーバー吉野」には料理は出てなかったかも?)
この作品にももちろん当てはまります。
今回はギョーザでした。
でもぷりこ的にはギョーザはそこまで強烈なインパクトはなかったです。
あらすじは、ある日突然、カナダ人3兄妹と日本人のばーちゃんが
共同生活するところから始まります。
あ、もう一人(一匹)センセイという名の猫もいます。
謎だらけの”ばーちゃん”との共同生活の中で
カナダ人3兄妹は各々悩んだり、衝突しあったり、
でもそれらを乗り越えて家族の絆というものを再確認したり。
これは「家族」の成長物語です。
登場人物は日本人はもたいさんだけで、あとはみんなカナダ人の方。
(「西の魔女が死んだ」のサチ・パーカーもちらりと出てますよ)
そしてタイトルのトイレ。あとギョーザも。
かなり不思議な設定ですが、
でもこれらが全てうまい具合にマッチしてたんですよ~。
「かもめ食堂」や「めがね」よりも、
「トイレット」は登場人物(3兄妹)それぞれのバックグラウンドが
ちゃんと描かれていて(もたいさんは最後まで謎でしたが)、
わかりやすかったです。
上のチラシに書かれてありますが、
「みんな、ホントウの自分でおやんなさい」
このコトバが劇中に出てくるわけではないのですが、
このコトバに全てがつまってます。
3兄妹たちはそれぞれ”ホントウの自分”という答えを
見出すまで悩みまくります。
長男が、「欲求に理由を求めるのは無意味だ」と言うシーンがあります。
そのセリフがぷりこにはものすごく心に残りました。
「自分らしさ=個性」を表現するのは理性ではなく本能。
生きているだけでみんな個性的なのです。
ナンバーワンじゃなくて、オンリーワン。
(おっと、スマップになっちゃった)
ぷりこはタリーズのコーヒーを両手で持ったまま
観賞していたのですが、
意外にも?この作品は感動作品だったことを知らなんだものでして、
ハンカチの用意などしておりませんでした。
途中から、とめどなく涙があふれ 笑、
運良く巻いていたストールで拭きながら
観賞しましたよ。
とってもステキな作品でした。
TOTOバンザイ!(←観た人わかる)
パンフレットもステキでした。
猫村さんのほしよりこさんのイラストもありましたよ。